西野ジャパンのワールドカップメンバー選考に関心が集まっていますが、本田圭佑を選考することが前提の考え方と選考から外す考え方では、選考メンバーに違いが出てきそうですね。

本田圭佑を選考することでシステムや戦術が変わってくるのか、いやいやシステムや戦術などの前に、チーム作りから変わって来るのでは?という議論があるようです。

ここでは、本田圭佑を呼ぶメリットとデメリットについてネットでの情報に僕の意見を交えて紹介していきます。

2014年ブラジル大会での本田圭佑の発言

ワールドカップ優勝を狙う

2014年のブラジルワールドカップ大会前に本田圭佑はマスコミのインタビューに対して強気の発言が続きました。

出るからには優勝を狙う!

という本田選手みずからの発言は驚いたものです。

サポーターは優勝という夢を追って欲しいと願っていましたが、本田圭佑が口から出た優勝という言葉から「マジだせ」という雰囲気が感じられました。

これを高いモチベーションと見るのか、現実的でないと見るのか、サポーターとしても意見が分かれましたね。

日本代表のサッカーを知っている人、ワールドカップを一度でも見た経験がある人なら「優勝」という重みがどんなものかわかるはずです。

でも、優勝を目指す気持ちでやらないといけないとか、優勝出来る力はあるはずだから100%以上の力を出せばいい。

そのような精神論でいけば、優勝出来るはずはないけれど優勝という2文字を唱えることで士気が高まるという考え方はあるでしょう。

事実、2011年の女子ワールドカップでのなでしこジャパンの優勝は実力以上の力を見せることが出来たことと、何と言っても澤穂希という世界に誇るバロンドール受賞者がいた事が「日本のサッカーは世界に通用する」という証明になりました。

優勝という言葉の影響

しかし、ブラジルワールドカップでの本田圭佑は自分の唱える「優勝」という価値観を回りの選手にも影響させたことと、現実論派の選手達をアンチにしてしまいました。

優勝の言葉に賛同したのは、長友佑都や香川真司という欧州のクラブチームで活躍している選手たち。クラブチームでの活躍がイコール日本代表と世界の実力差は大きくないという「錯覚」があったのかも知れません。

本田圭佑が王様化していったことを僕たちサポーターは忘れていません。

一方で、優勝を目指すのではなく、決勝トーナメント進出を目指そうという現実派がいたことも確かです。

本田圭佑対川島永嗣という構図

本田圭佑の優勝論に反対していたのは川島永嗣でした。本田圭佑よりも4つ年上ということもあったのか、ゴールキーパーという現実主義者でなければ務まらないポジションということもあったのでしょうか。

本田圭佑は川島永嗣に対してネガティブだと意見し、川島永嗣は本田圭佑に対してイカれているとコメントしたとも伝えられています。

記者たちに言わせるとこの2人は同じチームでプレーすることは無理、どちらかを外す必要がある。という状況だったらしいです。

今回、ロシアワールドカップ選考メンバーの予想を見るとGKには川島永嗣が当確的位置づけで入っていますね。

本田圭佑と川島永嗣という構図についてハリルホジッチはどう考えていたのでしょうか。

派閥に対するハリルホジッチの介入

ブラジルワールドカップの後、アギーレ氏をいったん挟んだあとに就任したハリルホジッチ前監督はこのようなチームを見て彼らしいジャッジを下しました。

ハリルホジッチ氏らしいジャッジとは、王様は本田圭佑ではなくハリルホジッチ監督であり、ハリルホジッチ氏の下では本田圭佑も川島永嗣もひとりの選手に過ぎない。

ザッケローニと比較すると監督の威厳というものにこだわるハリル流の選手管理のもと、本田圭佑と川島永嗣の確執は目立たないようになりました。

これは両者の関係が修復したということではなく表面化しなくなったという事だけで、根本治療にはなっていなかったのです。

遠藤保仁と長谷部誠という存在

ブラジルワールドカップまでは遠藤保仁が押さえていたのでしょうか。キャプテン長谷部誠は自分の事で精一杯だったのか、この二人を整えることは出来なかったようです。

ハリルホジッチ氏が遠藤保仁を呼んでいたらどうだったのかと考えてみることもありますが、ハリルホジッチ氏が遠藤保仁にその役割を任せることは考えにくいですね。

水面下の本田と川島

ハリル解任騒動前の本田と川島は、スポーツメーカー関係者など取材目的ではない人たちにプライベートで不満を漏らしていたようです。

本田は川島に対し「世界に対する意識が低い」と漏らし、川島は本田に対して「ピークを過ぎて衰えてきた」と漏らしていたようです。

ハリルチルドレンの戸惑い

ハリル時代に招集された宇佐美貴史や清武弘嗣など「ハリルチルドレン」は、本田圭佑に対して「ハリルを追い出した選手」「ハリルに対して否定的だった選手」というイメージは拭えないでしょう。

協会に解任を要請した選手2名に本田圭佑が入っているかどうかは別にしてもハリルに呼んでもらった選手と川島は、明らかに反本田派になるでしょうね。

本田派の香川や長友と反本田派という派閥を前にハリルチルドレンは戸惑うことでしょう。

この派閥を西野監督はどうまとめるのか

ここで西野監督がやるべき仕事は技術や戦術の向上ではなく、派閥を抑えることに尽きるように思います。

ハリル氏のように専制君主的な振る舞いをすることはない西野監督は選手たちに話し合いを持たせることになるでしょうね。

森保一コーチがキーマンか?

ここで重要なポジションにいるのが森保一です。

以前、オフト監督時代に招集されてラモスやカズとオフトの争いを無名の新人として見つめていた森保一

チーム内の争いをクビをかけてオフトと話し合いながら、見事に収めた闘将柱谷哲二を見てきた森保コーチ。

森保コーチがみずから収拾するのか、誰かを選んで収拾させるのか。23人の中に選手としてのプレーではなく、選手間の潤滑油や派閥解消役としてベテランを投入する可能性があるではないかと考えています。

さて、そのベテランとは誰か!発表が待ち遠しいですね。