西野朗氏の監督デビュー戦となったガーナ戦はいいところがなく0-2で敗戦し、黒星デビューとなりました。
また、国際親善試合のスイス戦も0-2で敗戦しました。
3バックと4バックを試す西野ジャパンはロシアワールドカップ本大会間近になっていいところが全く見えて来ません。
サッカーファンの中には西野監督が無能という意見がありますね。
西野監督が実は無能どころか用意周到な有能な監督であることについてお伝えします。

西野ジャパンがガーナに敗戦した理由

壮行試合として行われたガーナ戦でしたが、試合終了後のインタビューを受けた西野監督は「勝たなければならなかった」と反省していました。
確かにコンデションのよくないガーナには勝たなければならなかったことは事実ですが、なぜ負けたのかを監督は語りませんでした。
フリーキックで壁を抜かれてしまった失点については、ガーナ選手のキックが素晴らしいの一言です。
崩されての失点ではなく、ありがちなファウルで与えたFKでした。

2点目の失点もPKでした。川島の飛び出しによるファウルでPKを与えた訳ですが、攻め込まれた場面ではあってもクリーンシュートを打たれたわけではありません。
セットプレーから失点したけれど、崩されて失点した訳ではないので守備は機能していたと西野監督は言いたかったかもしれません。


しかし、得点出来なかったことの言い訳が難しいので敗戦を認めたと考えられます。
西野ジャパンのような即席チームでも守備陣はベテランが揃っているので、そこそこの守りは出来ます。
攻撃は息の合ったコンビネーションが必要なので、即席チームで得点することは難しいでしょう。
本田や長友を使いながら大迫や原口や宇佐美との連動を試すことが出来ただけでも西野ジャパンの第1戦目としては収穫ありと考えらないでしょうか。

強豪スイスに負けてマスコミに叩かれる西野ジャパン

国際親善試合のスイス戦も0-2で負けてしまいましたが、このスイスは数日前に全体ワールドカップ優勝国のスペインと引き分けているチームです。
FIFAランキング6の強豪と戦って、スコアだけを見れば0-2という内容は悪くないと言えないでしょうか。
スイスに勝てるチームなら、当然ガーナにも勝っているでしょうし、欧州遠征でマリやウクライナにも勝っているでしょう。
マスコミは日本の試合内容や相手チームの強さを客観的に報じることが出来ないようですが、サッカー後進国の弱みなのでしょうね。

3バックから4バックに戻した理由もバリエーションを試しただけでなく、ハリルホジッチ前監督とは違う路線を進めるというポーズをとってみせたのではないでしょうか。

本当は4バックをやりたかったが、目新しいシステムで新風を入れてみただけなのかもしれません。そうだとしたらかなりの策士、西野監督!

選手たちに自由を与える西野監督に非難の声?

西野監督の合宿の雰囲気や遠征先での様子がマスコミから報じられていますが
緊張感が足りない、選手たちの練習量が不足しているなどという辛口のコメントが報道されています。

西野監督の狙いは実は選手の疲労を取ることなのですが、そこが上手く伝わっていないようですね。
前回のブラジルワールドカップで、ザッケローニ前監督が率いた日本代表チームはコンデション調整が上手くいきませんでした。
海外組、国内組ともリーグ戦が終わったばかりという環境は今回も同じですが、合宿先と試合会場の移動に苦労し疲労を貯めてしまったという反省があります。

選手のコンデションを上げることに集中する西野監督の有能ぶり

国際試合経験の乏しい若手を使うことは「経験を積む」ことにはつながっても日本代表の現時点の力を世界で試すことにはなりません。
高齢化が進む代表チームとは言え、前回ワールドカップ、前々回ワールドカップを経験する選手たちは、経験不足によるミスの確率を下げることは出来るはず。
未知数の選手を使うよりピークは過ぎているが実力がわかっている選手を使うことを選んだ日本サッカー協会です。
その代表監督を務める西野朗氏は魔法使いではないので2ヶ月で見違えるチームに改造することは無理であり、もしそれが出来たら世界中から引っ張りだこになるでしょう。
怪我を抱えている選手も多いので、コロンビア戦にピークをあわせるべく休養を十分とってコンデション調整を行う様子は、ある意味「超現実的な指導者」と言えるかもしれません。