ジャーメイン良がE―1選手権連覇に貢献し、5ゴールで得点王&MVPを手にしました。また代表に呼ばれたいというジャーメイン良。W杯でもプレーが見たいですね。ジャーメイン良の長所と特徴に触れます。
力みのないプレー
ジャーメイン良のシュートシーンを見ると、ほとんどのプレーに力みがありません。
E-1選手権とは言え国際試合ですから、代表初招集ともなればシュートチャンスで力んでしまうものです。
そんな選手をこれまで数多く見てきました。しかし、ジャーメイン良はよい意味で期待を裏切ってくれました。
独特のボールインパクト
ジャーメイン良の決定力は得点王となったことで名実ともにJリーガーナンバーワンでしょう。
しかし、そのシュートシーンを見ると必ずしもクリーンヒットではないんですよね。
多くのストライカーが、インステップやインサイドでクリーンヒットするような場面でも、微妙な足首の角度や脚の振りで独特のボールインパクトを見せています。
一見すると、インパクトミスとも言えそうなボールの軌道ですが、シュートの枠をしっかり捉えています。
独特のボールインパクトは全身の脱力感から生み出され、シュート前後のボディバランスも崩れないことから、リバウンドへの対応力も優れています。
相馬のクロスに合わせたシュートは、クロスボールの質の良さをそのままシュートにつなげるのではなく、ジャーメイン良独特のインパクトとタイミングの味付けでゴール枠に飛んでいます。
GKやディフェンスも予測できないタイミングでしょう。
半テンポズレたシュートタイミング
脱力感とリラックスした動きから生まれるシュートは、タイミングが他の選手と違います。
他の選手はボールを受けてワンテンポ置くようなタイミングでシュートを打つような場面でも、ジャーメイン良は半テンポ早く打つので、ディフェンスもGKもタイミングが読めません。
ダイレクトシュートが多いですが、ダイレクトの打点も他の選手よりも半テンポ早いです。
「もう打つのかい!」
というタイミングでシュートが打たれ、その角度、軌道も想定外です。
ジャーメイン良の天性の能力
このような能力は学生時代やJリーグの戦いの中で自然に身に着けた天性のものでしょう。
レジェンドストライカー久保竜彦も規格外のストライカーでしたが、彼にはパワーがありました。
ジャーメイン良はパワーを持ちながらもパワーを感じさせない脱力感とタイミングが持ち味です。
現在30歳ですが、年齢は関係ありません、現在のパフォーマンスがすべてです。
今後が楽しみです。W杯でのプレーが見たいです。
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