11月30日にサンパウロで行われたなでしこジャパン対ブラジルのサッカー女子国際親善試合では、ブラジルが日本を4-3で破る接戦となり、惜しくも黒星スタートとなってしまいました。
来年のパリオリンピック出場を目指し、アジアでの2次予選に挑むなでしこジャパンは、3連勝で最終予選に進む好スタートを切りました。年内最後の活動としてブラジルのサンパウロに遠征し、ブラジル女子代表との2連戦に挑んでいます。なでしこは試合巧者のブラジルにどんな戦いを挑んだのでしょうか。
なでしこジャパン対ブラジルの試合経過
藤野あおばの先制点
試合開始から攻守一進一退の展開が続いた中、38分になでしこジャパンが先制点を挙げました。
遠藤純が熊谷とのパス交換で敵陣に侵入し、宮澤がスルーパスを送り、長谷川が藤野あおばに横パスを出し、藤野がシュートを決めました。
長谷川唯選手のパスで相手がズレてチャンスが生まれました。素晴らしいパスです。
ブラジルの素晴らしいFKが決まる
このまま前半終了かと思われましたが、前半終了間際の41分、ブラジルがフリーキックで同点に追いつきました。ベアトリス・ザネラットが放ったシュートがゴールに決まりました。
これは見事なフリーキックでした。コース、スピードともに文句なし。さすがブラジルです。
ここでハーフタイム
熊谷紗希痛恨のパスミス
後半開始後の61分に、ブラジルが逆転に成功しました。熊谷のパスミスを突いたガブリエレ・ポルティージョが、GKとの1対1を制しました。
ガブリエレ・ポルティージョが凄まじい勢いで熊谷紗希に襲いかかり、熊谷はボールをダフったような感じでパスが弱くなり、そこを奪われました。
好調の熊谷であれば、ガブリエレ・ポルティージョの素早いアプローチに気づいていれば交わせたのではないかと思わせるプレーでした。
ディフェンスラインのパス回しを狙われる
なでしこジャパンは失点直後63分にディフェンスラインでのパス回しをチェイスされ、ベアトリス・ザネラットがインターセプトに成功し、ループシュートを決められました。
ディフェンスのパス回しはいつものパススピードだったのかも知れませんが、ブラジルフォワードの前線へのプレッシャーが実に効果的でした。パスを追う走り方は少年サッカーもぜひお手本にして欲しいです。
なでしこジャパンの反撃
なでしこジャパンは、80分から反撃を開始し、85分にPKを獲得し、遠藤純が1点を返しました。
88分には、田中美南が得点し、試合を振り出しに戻しました。
アディショナルタイムでスタミナ切れか
しかし、試合終了間際のアディショナルタイムに、ブラジルが勝ち越し点を挙げ、試合は4-3でブラジルの勝利となりました。プリシラ・フロールが決めたゴールでブラジルが逆転しました。
なでしこジャパン対ブラジルのライブ動画
なでしこジャパン対ブラジル戦の記録とメンバー
【得点者】 0-1 38分 藤野あおば(なでしこジャパン) 1-1 41分 ベアトリス・ザネラット(ブラジル女子代表) 2-1 61分 ガブリエレ・ポルティージョ(ブラジル女子代表) 3-1 63分 ベアトリス・ザネラット(ブラジル女子代表) 3-2 86分 遠藤純(なでしこジャパン) 3-3 88分 田中美南(なでしこジャパン) 4-3 90+7分 プリシラ・フロール(ブラジル女子代表)
【スターティングメンバー】 なでしこジャパン(4-3-3) GK:平尾知佳 DF:清水梨紗、南萌華、古賀塔子(46分 石川璃音)、遠藤純 MF:熊谷紗希(68分 谷川萌々子);長野風花、長谷川唯 FW:藤野あおば(46分 清家貴子)、宮澤ひなた(79分 中嶋淑乃);植木理子(68分 田中美南)
17歳の古賀塔子がデビュー
なでしこジャパンを率いる池田太監督は、キャプテンの熊谷紗希を主将として、長谷川唯、長野風花、宮澤ひなたなどを先発メンバーとして起用しました。予想されていたように、17歳の古賀塔子がセンターバックとしてデビューを果たしました。
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