なでしこジャパンのニールセン新監督が、シービリーブスカップ2025で白星スタートをかざりました。結果は4-0、得点は、田中美南(2)、浜野まいか、南萌華です。
2024年12月12日になでしこジャパン初の外国人監督としてスタートし、その手腕が注目されていましたが、シービリーブスカップで初陣を飾ることができました。大会優勝に期待です。
ニールセン監督の経歴や戦術とはいったいどんなものなのでしょうか。
ニールセン監督の経歴
ニルス・ニールセンは、デンマーク出身です。
1971年11月3日にグリーンランドのヌークで生まれました。
デンマーク女子代表やスイス女子代表の監督を歴任しました。
デンマーク女子代表を2017年のUEFA欧州女子選手権で準優勝に導いたことで知られています。
1993年にオーデンセBKのU-17男子チームの監督として指導者キャリアをスタートさせました。
その後、デンマークのクラブチームや男子年代別代表チームで経験を積みました。
時系列にならべてみました。
- 1993年-2000年: オーデンセBK、FCコペンハーゲン、オールボーBKなどのU-17およびU-19男子チームの監督を務める。
- 2006年-2010年: デンマークのU-15、U-16、U-18代表チームの監督を歴任。
- 2013年-2017年: デンマーク女子代表の監督として、2017年のUEFA欧州女子選手権で準優勝に導く。
- 2018年-2022年: スイス女子代表の監督を務め、UEFA欧州女子選手権2022でも指揮を執りる。
- 2023年-2024年: マンチェスター・シティWFCのテクニカルダイレクターを務める。
- 2024年12月: 日本女子代表(なでしこジャパン)の監督に就任。
ニールセン監督の指導スタイル
ニールセンの指導スタイルは、選手たちに自信を持たせることを重視し、チームのバランスを取ることを重視しています。
選手たちの個々の能力を最大限に引き出すために、戦術的な柔軟性を持ち、試合ごとに異なる戦術を用いることが多いです。
デンマークサッカーの特徴でもある、全員攻撃、全員守備を重心しますが、選手それぞれの持ち味を活かして、それぞれの選手が手応えのあるサッカーを目指していると言われています。
シービリーブスカップ2025のオーストラリア戦では、長谷川唯選手をキャプテンとし、熊谷紗希選手をアンカーとして使うなど、これまでのなでしこジャパンのスタイルを崩すことなく、パフォーマンスを発揮させるよう工夫しているようです。
ニールセン監督のサッカースタイル
有機的な攻撃が特徴
ニールセン監督の戦術は「攻撃の連携」が特徴です。ボール保持率を高め、サイドと中央を有機的に繋ぎながら得点を狙います。具体的には、以下のような戦術を採用しています。
- ポゼッションサッカー: ボールを保持しながら試合を支配し、相手の守備を崩すことを目指します。
- サイド攻撃: サイドからの攻撃を重視し、クロスやカットインを多用します。
- カウンターアタック: 相手の攻撃を防いだ後、素早く攻撃に転じるカウンターアタックを得意としています。
- セットプレーの精度向上: コーナーキックやフリーキックなどのセットプレーの精度を高め、得点力を向上させます。
長谷川唯や谷川萌々子などのバロンドール候補をはじめ、能力の高い若い選手が多いなでしこジャパンは、ポゼッションサッカーを得意とし、サイドバックも有能な選手が揃っています。
バランス重視の守備が特徴
攻撃的な戦術だけでなく、守備のバランスも重視しています。
- 高いプレス: 相手のボール保持者に対して高い位置でプレッシャーをかけてボールを奪うことを目指します。
- コンパクトな守備: チーム全体がコンパクトに守備を行い、相手にスペースを与えないようにします。
前線でも最終ラインでも同様のプレッシングで相手にスペースを与えない守備が特徴です。
ニールセン監督の戦術は、選手たちの技術力と戦術理解度を最大限に引き出すことを目指しています。
ニルス・ニールセン監督が指導したチーム
ニールセン監督はどのようなチーム、どのような選手を指導してきたのでしょうか。
クラブチーム
オーデンセBK: 1993年から1994年までU-17男子チームの監督を務める。
FCコペンハーゲン: 1995年から2000年までU-17およびU-19男子チームの監督を務める。
オールボーBK: 2001年にU-19男子チームの監督を務める。
ABコペンハーゲン: 2002年から2006年までU-19およびU-21男子チームの監督を務める。
ブレンビーIF: 2008年から2011年までU-15およびU-19男子チームの監督を務める。
マンチェスター・シティWFC: 2023年から2024年までテクニカルダイレクターを務める。
代表チーム
デンマーク女子代表: 2013年から2017年まで監督を務め、2017年のUEFA欧州女子選手権で準優勝に導く。
中国U-20女子代表: 2018年にアシスタントコーチを務める。
スイス女子代表: 2018年から2022年まで監督を務め、UEFA欧州女子選手権2022でも指揮を執る。
ニルス・ニールセン監督が育てた選手たち
ニールセン監督は所属したチームで次のような選手を輩出しています。
デンマーク女子代表
ペルニレ・ハルダー: デンマーク女子代表のキャプテンであり、チェルシーFCウィメンで活躍していました。現在はバイエルン・ミュンヘンに所属しています。
彼女はUEFA欧州女子選手権2017で準優勝に貢献しました。
ナディア・ナディム: デンマーク女子代表のフォワードであり、パリ・サンジェルマンFCウィメンでプレーしていました。現在は ACミランに所属しています。
彼女もUEFA欧州女子選手権2017で活躍しました。
スイス女子代表
ラモナ・バッハマン: スイス女子代表のフォワードであり、パリ・サンジェルマンFCウィメンでプレーしていました。現在はヒューストンダッシュに所属しています。
彼女はUEFA欧州女子選手権2022でスイス代表を牽引しました。
アリシア・レーマン: スイス女子代表のフォワードであり、アストン・ヴィラWFCでプレーしています。彼女もUEFA欧州女子選手権2022で活躍しました。
デンマーク男子年代別代表
ユスフ・ポウルセン: デンマーク男子U-18代表でプレーしていたフォワードであり、現在はRBライプツィヒでプレーしています。
パトリック・ヴァンガード: デンマーク男子U-18代表でプレーしていたセンターバックであり、FCミッティランでプレーしていました。現在はユナユスケに移籍し引退しました。
ニールセン監督に期待されるもの
ニールセン監督が、デンマーク女子代表をUEFA欧州女子選手権2017で準優勝に導き、スイス女子代表でもよい結果をあげていることから、これまでの日本人監督にはない欧州サッカー指導経験を活かしてくれるでしょう。選手たちも欧州で高い評価を得ているので、相乗効果が期待されます。
※以上の情報はネット調べなので、誤りがある可能性があります。コメントで知らせていただけるとありがたいです。
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