日本の少年サッカーは、お父さんコーチに支えられていると言っても過言ではない状況ですね。
お父さんコーチがいないチームと言えば、Jリーグの下部組織や強豪クラブチームでしょうか。
お父さんコーチに頼らなくてもコーチへ指導料が支払える仕組みがあるからという理由もあります。
サッカーの底辺を支える街クラブや少年団にはお父さんコーチの力が必要です。
サッカー上達のポイントに気づいていないお父さんコーチの例
お子さんにもっと試合で活躍して欲しいと思っていますよね。
親としては子供に期待する気持ちはよくわかります。
自分もそうでした。
まんべんなくいろいろな練習を集中して長時間続ければ上達するのか?
必ずしもそうではないので、メルマガを発行し、ブログを書いています。
上達するためのポイントは個人差はありますが、3つから5つくらいです。
これまでのメルマガやブログで書いて来たことがありますし書いていないこともあります。
今ここでご紹介しても
「ブログにいい事が書いてあったぞ。さっそく練習してみよう」
とお子さんと話をするまでいかないでしょう。
「知っている内容だ」とページを閉じられてしまうのがオチです。
でも、知っていることでも、そんなに大事とは知らなかった!という事も多いものです。
しっかり勉強して指導しているお父さんコーチもたくさんいます。
たとえば1対1のトレーニングの方法
1対1の攻防、ボールの奪い合い、奪われないこと、奪うことが大事ですね。
球際に強くなれ!という指導者も多いです。
小学生のサッカーは8人制なので、1対1の場面は11人制よりも多く現れます。
人数が少ないこと、ピッチが狭いことが理由です。
日本サッカー協会はそこも8人制導入の狙いです。
海外でも少人数ゲームで個人スキルを磨いています。
では、どうすれば1対1に強くなれるのか。
どうすれば奪い取ることが出来るのか、奪われないようになるのか。
あなたはお子さんにアドバイスできますか。
サッカー経験者ならアドバイス出来るかも知れません。
未経験でもプロの試合を見たり、指導について勉強していれば
アドバイス出来るかも知れません。
でも、それが的を得ているか?というとそうでもないんです。
お父さんコーチたちを指導してきました
20年近くコーチをして来ましたが、選手だけでなく多くのお父さんコーチも指導してきました。
直接の指導もあれば、メールによる指導もあります。
そこで感じたことは、多くのお父さんコーチは「自分目線」なんですね。
自分の経験と自分の子供を結びつけたがるんです。
自分もそうだったのでよくわかります。
よい結果になることもありますが、よくない結果になることもあります。
間違った指導は避けたい
間違った教え方なのか、よい教え方なのかを判断する基準があります。
それは、その練習内容の動きが「試合中にあり得るかどうか」です。
1対1のトレーニングで、体幹を鍛えたい、体のぶつけ方を身に付けさせたいという狙いで、2人1組でボールを奪い合う練習をやるとします。
この時に、オフェンス側がボールに触れずにひたすら体で相手をブロックする、という練習を見かけることがあります。しかも、それを1分間も続けるというものです。
試合中にはあり得ないプレーですが、意外に多く見かける練習です。
間違ってはいませんが、本質を伝えていない練習です。
本質を伝えることの難しさ
本質を伝えることの難しさは、自分が本質を知らないから、と考えがちですが、そうではありません。
本質を知ろうとすることで指導方法がガラッと変わります。
お父さんコーチが考える練習は、自分というフィルターを通して考えがちです。体でガッチリ相手をブロック出来れば、相手からボールを奪われにくくなる。それは正解ですが、それはお父さんの選手としての考え方です。
小学生の子供たちが、試合中に1対1の場面になったとき、そこに何を求めるか、という本質を考えることが大事です。
1対1のシーンに隠れている要素とは?
1対1のトレーニングにもざっとこれだけの要素が思い浮かびます。
・1対1のシーンは一瞬です
・味方のサポート、相手のカバーが来ます
・体でブロックする意味は?
・相手とボールに間に体があればいいのでは?
・相手から遠い足でボールを扱えているか?
・顔を上げていないとサポートにパスができない
・簡単に奪われないための闘志をもたせるためには
・ボールを大事にすることはチームのため
ひとつの練習にこの中のいくつかの要素を盛り込むことが必要です。
お父さんコーチが練習メニューを考える時に大事なこと
我が子も選手のひとりとして扱うことは当たり前ですが、その選手を育てる上でこのような事を目的にしたいです。
・選手はチームの一員
・選手はまだ小学生という年代である
・将来に向けて基本を学ぼうとしている
・サッカーの楽しさを伝える
・自分で考える習慣を身に付けさせる
これらを考えながら練習に取り組むことで、内容がガラッと変わります。
自分がサッカーを始めたばかりの頃を思い出してみよう
お父さんコーチの選手としての目線を否定したような内容になりましたが、決してそうではなく、選手目線を持ちながらも小学生のサッカー選手という立場になってものを考えることが大事ということです。
大人になると子供の頃のことを忘れてしまう。
僕もそうでしたが、指導について学んでいくうちに、リフティングが10回もできなかった頃の記憶が蘇りました。
「なぜできないんだ」と大人に言われること、仲間に言われること、先輩に言われることの辛さを知っています。
サッカーを始めたばかりの小学生は知らない事だらけです。
選手目線で指導をすることは、そこに大きなギャップを生むことになります。
このような「サッカー上達のコツ」を発信していきます!
1対1の練習で「これだけやればいい」というものはありません。
いくつかのメニューで練習した結果、試合で通用する1対1が出来るようになります。
では、いくつのメニューを行えばいいのか、優先順位は何か?
ブログやメルマガで伝えていきます。
ネタバレのひとつ。
1対1のトレーニングで大切なことのひとつに「腕」の使い方があるんです。
海外の名選手、日本代表選手のプレーを思い出してください。
特に柴崎選手や久保建英選手は「腕」の使い方がとても上手いですよね。
手ではなく腕です。
ファウルを取られない、相手が嫌がる、腕の使い方はひとつのスキルです。
では、どういうトレーニングをすればいいのか、トレーニングで注意しなければいけなポイントはどこか?
今後、メルマガやブログで発信していきます!楽しみにしてください。
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