少年サッカーは8人制ですが、イメージとしては11人制サッカーから3人を引いたものとイメージするとよいでしょう。

11人制サッカーでよく見られる「4-4-2」の縦3列からひとりずつ引くと、「3-3-1」になりますね。

少年サッカーでは基本とも言える3-3-1システムについてポジション論をお伝えします。今回はセンターバック編です。

4-4-2が3-3-1になると奇数システムになる

11人制だと可能な4-4-2は、サッカーコートの幅をまんべんなく埋めることが出来て、しかも横方向に偶数なので左右を分担することが出来ます。

ところが3-3-1になるとどうでしょうか。

センターバックもセンターハーフもひとりになってしまいます。
中盤も4人から3人になることで、ダブルボランチという選択肢もなくなります。

3人少なくなるだけで、減ったひとり分以上のプレーを各列の選手が負担することになります。

少年サッカー指導の現場では、この「センタープレーヤー」にチーム内でのエースを置くことでチーム力の強化を狙っています。

強力なエースがいれば、縦横無尽な動きで相手チームを制することが出来ますが、そんな選手はいないよ、でも3-3-1で試合をしたいという場合があるでしょう。

その場合はセンタープレーヤーの役割をハッキリさせる必要があります。

センタープレーヤーについて、センターバックのポジションから解説します。

センターバックの役割

GK前で守備のリーダーとしての役割を務めるセンターバックですが、3-3-1の縦3列場合は、デフェンダーとしてゴールを守るだけが役割ではありません。

11人制サッカーで見られるボランチの役割をこなす必要があります。

センターハーフが前に飛び出したスペースを埋めながら、そこで奪ったボールで攻撃に転じるためのパスを出すという役目です。

センターバックとセンターハーフの間にはどうしてもスペースが出来やすいですね。

センターハーフはトップ下としての動きをすることが多いので、前気味のポジションになります。

同時に、サイドの選手とのコンビネーションのためにサイドへ寄ることも多いです。

その時に相手にボールを奪われたら、相手チームはガラ空きの中央のスペースにボールを運び出して、ひとりぼっちになったセンターバックをワンツーでかわしてゴール前に突撃していきます。

これを避けるために必要な動きが、センターバックの飛び出しとサイドハーフの絞り込みです。

センターバックが飛び出すチームは、サイドバックがセンターバック寄りに絞って逆襲に備えます。

そのような準備無しに飛び出すセンターバックは危険です。自分の後ろに誰もいないのに飛び出すことはサッカーではあり得ないプレーだからです。

サイドバックとの連携が前提になりますね。

勇気とコーチングが必要

少年サッカーではゴールとゴールの距離が近いので、GKのパントキックが相手ゴールまで届いてしまうことも珍しくありません。

そこで、相手チームはトップの選手をめがけて、またはトップの選手と相手GKの間をめがけてパントキックを蹴ってきます。

このボールをどうするか?

相手のボールを奪ってすぐに攻撃に転じるためには、GKがキャッチするよりも、センターバックが弾き返すことが有効です。

弾き返したボールをうまく拾って攻撃の起点を作ることでスピーディーな攻撃になります。

ヘディングでのクリアー技術が必要になりますが、相手のフォワードと競り合うことになるので勇気が必要です。

大きな声で「オッケー(まかせろ!)」と声をかけて周囲を威圧して弾き返す。躊躇しない迷わない。このコーチングの声が大切です。

GKのパントキックがサイドに飛んだ場合は、ボールが空中にいる間にサイドの選手にしっかりとコーチングすると有効です。

空中で弾き返すことやバウンドさせないこと、サイドバックが下がりすぎ上がりすぎの時は位置を修正してやることなど、コーチングの内容はたくさんあります。

センターバックに求められる能力は勇気とコーチングです。
トレーニングで見つけること、高めることが可能な能力です。