地区トレセン練習会に遅刻してしまった!と焦った経験はありませんか?選手も焦りますが、保護者も焦りますよね。
遅刻の理由はさまざまありますが、トレセンスタッフ側が納得する遅刻と納得しない遅刻があります。また、遅刻した練習会の内容やその日の目的によっては、評価、つまり選考につながる可能性があります。
トレセン練習会に遅刻しそうになったら
トレセン練習会に遅刻しそうになったら、電話で連絡しなければなりません。連絡先がトレセンスタッフだけで済む場合とそうでない場合があります。
トレセンスタッフだけの連絡でよい場合
春にトレセン練習生に選ばれて、最初の練習会でトレセンスタッフから活動についての説明があるものです。
また、所属チームの監督やコーチから、トレセン活動についてのルールの説明もあるでしょう。その場合、欠席や遅刻についての連絡先が指示されるはずです。
地区トレセンスタッフのチーフ(まとめ役の方)への連絡に統一している場合や、各学年のトレセンスタッフ担当に連絡している場合があります。
地区トレセンのまとめ役の方は、登録メンバー全員の数や参加予定者、欠席予定者の数や選手名を記録しておく必要があるので、トレセンチーフに連絡すると、チーフから学年スタッフへ連絡がいく仕組みになっています。
逆に、学年担当に連絡して、担当からチーフに連絡が行くパターンもあります。担当スタッフは選手の顔を名前が一致するので、欠席理由を話すと事情を聞いてくれるものです。
所属チームを通す場合
トレセンスタッフに直接連絡せずに、所属チームの担当コーチに連絡して、そのコーチからトレセン側に連絡するという仕組みをとっているケースもあります。
選手を管理する責任は所属チームにあり、参加したか、しなかったか、遅刻したのか早退したのか、選手の活動状況の把握が必要です。
自宅からトレセン会場までの往復の移動に起きたトラブルは、選手や保護者と所属チームの責任になる場合が多いでしょう。
会場についてからは、トレセン側の責任になります。責任の所在についても理解が必要ですね。
ダブル連絡が大事
トレセンスタッフと所属チームの両方に連絡するのがベターです。順序は所属チーム、トレセンの順でしょうか。
というのは、同チームで遅刻や欠席が生じた場合は、複数の選手の動向についてチームからトレセン側にまとめて連絡できるからです。
また、その際に、次回の練習会は地区トレセン選抜選考を兼ねているが、チーム活動(大会予定)と被っていないか、など、トレセン側とチーム側のやりとりも行われるものです。(地区によって異なります)
チームに連絡した後に、トレセン側に連絡を入れると、「さっき監督から電話があったよ、連絡ありがとうね」と、チームとトレセンとの連絡状況などが確認できます。
これでひと安心です。
サッカーの競技活動には、コーチや関係者とのコミュニケーションが欠かせません。コミュニケーションの方法は、電話連絡やラインということになりますが、やはり電話の連絡が確実です。
トレセン練習会で許される遅刻や欠席とは?
トレセンとチームの優先順位をトレセンが上位と思っている方がいるようです。上手い選手が集まっているから、県トレやナショナルトレセンにつながっているからチームよりもトレセンが上位と思いがちです。
チームに所属していなければ、チームが地区ブロックに所属していなければ、トレセン活動には参加できません。
トレセン練習会の日とチーム活動としての大会や練習が重なることは日常的となっています。
その時、多くのチームはトレセン活動への参加許可するものですが、遠方での試合や大会などで、トレセン練習会の開始時刻に間に合わない場合があります。
想定される場合は、事前にチームからトレセン側に連絡が入ります。当然、選手も次回の練習会への遅刻や欠席の可能性をトレセンスタッフに口頭で説明します。
このような場合でも、当日の連絡は必要です。大会会場から練習会場に向かっていることや、何時頃に着く予定であること、さらには、大会や試合での疲労状況や怪我などコンデションについても報告しておくとよいでしょう。
場合によっては、今日の練習は休みなさいとか、見学にしなさいなどとアドバイスがあるものです。
このように事前にわかっているチーム活動が理由であれば、トレセン活動の遅刻や欠席は許されるものです。
もちろん、不慮の事故や怪我などが理由の場合は許す、許さないの問題ではないので、移動は安全第一で行いたいものです。
トレセンの遅刻や欠席は評価が悪くならない?
上記にあげたような遅刻や欠席であれば評価にはまったく影響ないでしょう。(地区ブロックによる)
それ以前に「評価」とはなんでしょうか。
トレセン練習会はあくまでも練習会なので、練習会の成果は選手自身に帰ってくるものです。トレセンスタッフは参加状況や上達状況を記録することはあっても、評価を加えてそれを何かに利用することはないでしょう。
ある保護者は進学の「内申書」に影響があると勘違いして、チームやトレセンスタッフに悪い評価をつけないで欲しいと言っていました。情報が多いと誤った情報もあるものです。
トレセン対抗試合の選抜選考の場合
評価があるとすれば、地区トレセンどうしの試合(トレセンマッチ)の出場選手を決める選抜選考が該当します。
トレセンマッチでは、マッチの当日に確実に参加できることが選考基準の第一となるので、選手とチームの予定を確認します。
次に、ポジションで選考しますが、GKだけは所属チームでもGKをやっている選手を起用するものです。
基本的に所属チームでのポジションごとに選考していくので、フォワードなどシステム的に人数が少ないポジションは選考される確率が下がるものです。その代わりに中盤に起用するなど、選手の適応力を見てトレセンスタッフが判断します。
このような選考は地区トレセンにもよりますが、トレセン練習会の中で行われる紅白戦でのプレーで決まります。
選手の優劣を決めるのではなく、地区トレセンチームの選手としての選考ですが、トレセンマッチは、県のトレセンスタッフも参加するので、選手の発掘の場ともなります。
選考試合は1度だけでなく、数回行うこともあるので、トレセン代表チームに選ばれたいのであれば、選考試合のある練習会への参加は必須となるでしょう。
所属チームと相談し、トレセン練習会とチーム活動の調整を行うことが必要です。
また、県トレへの推薦、選抜方法は地区トレセンごとに異なるので所属チームや地区トレセンスタッフからの情報をよく理解してください。
チーム側も、選手によい体験のチャンスを与えるきっかけになるので、優先順位について考えてくれるでしょう。
結論として、トレセン練習会の遅刻や欠席は積極的にトレセンスタッフや所属チームとコミュニケーションをとることが大事であること。
遅刻や欠席そのものが選手評価にはつながらないが、トレセン活動のひとつであるトレセン大会の参加選手を決める選考試合がある日の遅刻や欠席は、選考の対象にならない、または、なりにくいということが言えるでしょう。
全国の地区トレは数百あるので、トレセンごとに様々なルールがあると思いますので、地区トレセンのルールにしたがって活動してください。
最後に、所属チームでは、トレセンに選ばれる選手と選ばれない選手に優劣はないこと。トレセンに参加することは、参加することで伸びる(伸びしろ)があるから選ばれたことの自覚が必要です。
トレセンでさらに努力し、トレセンで得た体験や技術をチーム練習に還元すること。これが大事です。
選手はさまざまな環境で育っていくものです。そのような環境を与えてくれた所属チームのスタッフや選手に感謝すること。これを忘れてはトレセン参加の意味はありません。
また、トレセン練習会に参加することで、過大にプレッシャーを感じる必要もありません。誰かの期待に応えることがプレッシャーになってしまうと、練習会に参加したくなくなるものです。
サッカーは大人のものではありません。選手のものです。
大人は運営や活動サポートなど環境づくりが仕事です。
選手のためのトレセンになるよう、応援していきましょう!
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