パリ五輪出場をかけて北朝鮮と戦ったなでしこジャパンの10番を背負う長野風花選手。
2-1で北朝鮮に勝ち、パリ五輪出場を決めましたが、決勝点となる2点目は長野風花選手のパスが起点でした。長野選手のプレースタイルは少年サッカーにも参考になります。
長野風花選手ってどんな選手?
長野風花(ながの ふうか)は、イングランドのリヴァプールFCウィメンに所属しています。
ポジションはミッドフィルダーで、チームの心臓部とも言える役割を担っています。
プレースタイルは、的確な状況判断からのパスや守備が持ち味です。その存在感はチームに一体感をもたらしています。チームのために走れることが喜びと言っています。
ワールドカップではボランチとしてプレーし、守備面で活躍しました。ボランチ以外では左インサイドハーフとしてプレーしています。
長野風花選手が思う「背番号10」とは
現在(2024年3月時点)は10番を背負う長野風花選手ですが、10番への思いはどのようなものでしょうか。
北朝鮮戦ではダブルボランチ
2024年2月28日の北朝鮮戦では、なでしこジャパンは3バックのセンターに熊谷選手が戻り、2ボランチに長谷川唯選手と長野風花選手が入りました。
試合前は、熊谷紗希選手のワンボランチを発表し、試合開始直後まで発表通りのシステムでしたが、前半の序盤に北朝鮮の縦への強い圧を感じた池田監督は、3バックの2ボランチに変更しました。
長谷川唯選手と長野風花選手の2ボランチは、昨年のワールドカップでも安定の試合運びを見せていました。(2023女子ワールドカップ オーストラリアとニュージーランドで開催)
常に首を振る長野選手
北朝鮮戦での長野選手のプレーを見ていると、首を振って周りを見てプレーする様子が印象的でした。攻撃の時も守備の時もボールに無理に寄ろうとせずに周りを見ていました。
長野選手は基本的に攻撃方向を向いて走っていましたが、細かくステップを切り替えながら、周りを見て、味方や敵の位置とスペースを見ていました。
少年サッカーでも周りを見ることの必要性を強く言っていますが、何をいつ見ればいいのか、周りを見て見ないと気づきがありません。見えたものからどんな判断をするか、そこが大事です。
長野風花選手の場合は、見えた状況に対して、移動しつづけるというプレーが見られました。
スペースを探して移動しつづける
永野選手は、長谷川選手とダブルボランチを組んでいるので、ふたりで同時に上がったり、下がったりすると、センターバックの熊谷選手の前に大きなスペースが出来てしまいます。
北朝鮮がボールを持っている時に、スペースができそうになると、そこにスッと入って相手に使わせないようにしていました。
そして攻撃の場面になると、味方が上がったことを確認し、ディフェンスラインと攻撃の間が間延びしないようなスペースに移動していました。
少年サッカーでも、中盤の選手が気にしなければいけないことは、奪われた時のポジションに誰かがいるということです。
なでしこジャパンは11人制でボランチというポジションの位置づけから「奪われた時の対応」ができるポジションをとることができます。
少年サッカーは8人制なので、中盤かバックの誰かがそのようなポジションに入る必要があります。
ここという時にボールに触る
長野風花選手のプレーは、いつでもボールを奪える、いつでもボールを受けることができるポジションにいながらも、無理にボールを触りにいくことはありませんでした。
攻撃の場面では、味方のパスコースのひとつに入ることはあっても、自分が積極的にボールを要求するという場面は少なかったです。
北朝鮮戦の2点目が入る前、長野選手は中盤で動きながら、どのタイミングで縦パスを入れたらよいか探っていたように見えました。
チャンスでないという場面ではボールを受けることをせず、チャンスと思った瞬間にスイッチが入ったようにボールを持ち、決定的なパスを出していました。
少年サッカーは8人制なので、ボールを持たないで走り続けることは難しいです。コートの中のどこにボールがあっても、コートが狭く、人数が少ないのでパスコースのひとつになります。11人制と8人制の違いは、このような「フリーランニング」ができるかどうかにあるでしょう。
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