メッシのドリブルを見た人は口々に「足にボールが吸い付いているようだ」と
言います。
ボールに足がついているってことは、ドリブルでボールを触るときに
ボールを蹴っているのではないってことですよね。
小さく蹴っているのかも知れないですが、それは蹴っているのではなく
押している、引きずっている、転がしているという動かし方かと思います。
小学生がドリブルをする練習を見ていると、小さく蹴って追いつくということを
繰り返しているように見えます。
実際、1mぐらい蹴って追いついてまた蹴ってを繰り返せばドリブルに
なるのですが、方向を変えるということは身につきません。
コーンを使ったジグザグドリブルでも、斜めに蹴って追いついてまた斜めに
蹴ってという繰り返しでは、とても「足に吸い付いたドリブル」は出来ない
でしょう。
そこで、自分が思った時に方向を変えるドリブル練習、いつもボールが足もとに
あるドリブル、いつでも触れるドリブルの練習方法を紹介します。
まず、円を描きます。
ラインカーで描くことをオススメします。
半径は7m前後。
これは少年サッカーのセンターサークルの大きさです。
もし練習場にサークルが描いてあるなら、その大きさを利用しましょう。
ポイントは四角形でなく、サークルということです。
このサークルの回りをぐるぐるドリブルで回ってもよいのですが
この練習では、2個のサークルで「オーバル(楕円)」を作って
その外周をドリブルします。
やってみるとわかりますが、直線からスタートして円から離れないように
ドリブルするとき、タッチが細かくなります。
注意することは、ボールをラインに忠実に運ぶことです。
そして、つま先でなく、インサイド、アウトサイドを使ってしっかりと
ボールを運ぶことです。
最初は多角形になりますが、ゆっくりでよいので円の部分ではタッチ数を
多くして下さい。
慣れてくると、アイススケートのスピードスケートのように外側の足と
内側の足がクロスするようになって来ます。
インサイドタッチの場合は、内側に軸足がくることで、外側の足でボールを
押し出して行くようになります。
アウトサイドタッチも同様で、軸足が先行することでボールを運ぶことが
やりやすくなります。
オーバルドリブルの効果は、円が終わったところからのスピードアップと
円が見えたところでのスピードダウンです。
スピードダウンは円を通り過ぎそうなポイントで一発でダウンさせること。
このスピードダウンが出来ないと、試合でも相手が来たときにコースを
変えることが出来ません。
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