少年サッカーの試合では、足が速いことがアドバンテージと捉えられていますが本当にそうでしょうか。
足が速いだけでスタメンになれたり、エースとして活躍できるとしたらそれはちょっと違います。

足が速いけれど試合で活躍出来ない選手の悩みや、足が速いことで試合で活躍する方法など指導者の目線で書いてみます。

サッカーの試合で足の速さを活かすポジションとは

サッカーのスキルが同じくらいで、足の速い選手とどちらかと言えば遅い選手の2人がいたとします。
この場合に足の速さを活かすためにポジションを決めるとすれば次のポジションです。

・フォワード

・センターバック

この2つのポジションは、それぞれがゴールに近い位置になります。

サッカーではディフェンスラインの裏を取ることが勝負に勝つ秘訣です。
ディフェンスラインの裏を取れば、ゴールとゴールキーパーだけしかいないので、シュートを打てば入る確率が高くなります。

チームどうしが戦う時には、お互いにディフェンスラインを高くしようとします。
押し上げて攻撃することで、ディフェンスラインにいるバックの選手たちも攻撃参加が出来ます。

また、ラインを上げることで相手チームをオフサイドにかけることも出来ます。

このラインとゴールの間に出来た大きなスペースにボールを出して、相手のセンターバックとヨーイドンで競争し
先に触ることが出来ればシュートに持ち込むことが出来ます。

足が速いけれど、トラップやシュートが正確でない場合は、せっかくの足の速さを活かせないという結果になります。

また、ゴールキーパーも狙いを定めやすいので、スピードだけで勝負する選手には前に出ることでシュートコースを狭めることが出来ます。

上半身だけ、ステップを変える、タイミングをずらすなど足の速いフォワードにも「知恵とテクニック」は必要です。

相手フォワードの足の速さを封じる方法とは

相手フォワードの足の速さに対応するためには、センターバックに足の速い選手を置くことしか方法はないでしょう。

しかし、それだけでは勝負が決まらないのがサッカーの面白さであり、難しさです。

足が速いと言っても2種類の速さがあります。

・ひとつはスタートダッシュが速いこと

・もうひとつはスピードが乗ってきてから速くなるタイプ

両方を兼ね備えたフォワードがいたとしても、止まった状態からトップスピードに乗るためには時間がかかります。

サッカーは陸上競技のように「ヨーイドン」でスタートする「セイムタイム」のレースではありません。

つまり、フォワードよりも先にスタートを切れば、勝つことができるということです。

ボールが裏に出そうだという予測をして、フォワードよりも先にスタートを切ります。

足の速いフォワードを活かそうというチームは、縦に大きくパスを蹴るサッカースタイルなので、ボールを持って前を向いた時に、大きく蹴るモーションをすれば予測出来ます。

これ以外にも足の速さを封じる方法はありますが、組織的な対応が必要になってくるので、詳しくは別の機会に書きます。

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小学生で足が速い選手の特徴とは

足が速い選手には特徴があります。
体が大きく早熟な選手が多いということです。

小学5年生くらいから身長が伸び始めるなど早熟傾向があると、同時に筋力もついてきます。
小学生でも、大腿四頭筋の分かれ目が分かるほど筋肉が発達する選手もいます。

身長が大きくて足が速くて筋力が強いスーパーな選手はエースとして仲間から頼られることでしょう。

しかしそこには落とし穴があります。

早熟という言葉の通り、成熟する時期が早いだけなので、小学5年生の時期に足が速くても、小学6年生や中学生になると周りの選手も成長してくるので、目立たなくなってしまうということです。

足の速さに頼らずにスキルを身に着けよう

足が速いことはアドバンテージです。しかし、大きなパス、長いパスに追いつくだけのサッカーを繰り返していては身につかない技術もたくさんあります。

まず、ボールコントロールを丁寧にするという発想が必要です。
体が大きくても、ボール扱いを丁寧にすることを意識して、ドリブル、トラップ、リフティングのトレーニングをするべきです。

たくさんボールに触る練習を習慣化しておくと、将来、仲間との体格差が縮まった時にでもテクニックを活かして勝負することが出来ます。

ここをおろそかにしてしまうと、仲間に追いつかれてからスキルアップしようとしても焦りが先立ってしまうでしょう。

サッカーはボールを持っていると相手が奪いに来るように出来ているスポーツです。

もし、複数の相手に囲まれた時にどう対処するのか、今はスクリーンプレーなど必要ないかもしれませんが、体を使ってボールを守るというプレーも学んでおく必要があります。

そのためには、ポジションを活かして「ポストプレー」をすることで、相手ディフェンスとスピードではなく、体で勝負することが出来ます。

小学生年代のサッカーはまだまだ途中段階です。発育発達の途上なので、せっかくのゴールデンエイジの時期を足の速さに頼りすぎて、スキルアップに活かせなくなることはもったいないですよね。

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