西野朗監督は5月18日にロシアワールドカップ壮行試合の出場選手27人を発表しました。中島翔哉が招集メンバーにあがりましたが壮行試合のメンバーには入りませんでした。

西野朗監督は「中島はポリバレントではない」と落選の理由を説明しました。

オシム監督の時代によく使われたというポリバレントという言葉はサッカーではどういう意味で使われるか?

ポリバレントという言葉の意味や中島翔哉がポリバレントでない理由について
27人の中でポリバレントな選手と誰か?詳しくお伝えします!

中島翔哉は1年間ポリバレントではなかった!

西野朗監督は招集メンバーの中から中島翔哉を落としました。

その理由は移籍先のポルトガル1部の「ポルティモネンセ」での中島のプレーが「ポリバレントではなかった」ことでした。

中島はポルティモネンセでのポジションはフォワードですが、位置は左サイドからトップ下でした。

左サイドから中に入るプレーエリアを好むタイプですが、このポジションで固定されてプレーし、シーズン通して10ゴール、12アシストという成績を収めました。

中島翔哉のこの実力について西野朗監督は「ポリバレント」ではないと評価したのですが、そこには「固定したポジションでの実績」という意味が込められているようです。

しかし、中島翔哉ファンの間では違う意見が出ています。

ポルティモネンセでは、トップ、トップ下、右サイド、左サイドとボランチから上を全部経験しているからです。

西野朗監督はMFに守備を求めているのかも知れません。
香川真司にも守備を求めるのでしょうか。

ポリバレント性があるとの判断なのか西野朗監督の苦悩がわかります。

中島翔哉は誰と比較されて落選したのか

西野監督は選手たちに複数のポジションを求めていること、そして他の選手と比較して複数のポジションをこなせる力を計ったようです。

左サイドといえば、乾貴士、原口元気、香川真司などの名前も上がってきます。
守備力という面では乾や原口とモロに被りますね。

中島翔哉選手は悔しいでしょう。ポルティモネンセで複数のポジションを経験していれば選ばれていた可能性はありますが、そのポジションとはどこでしょうか。

163センチという身長でも、ドリブルと決定力を武器にトップも出来る、中盤も作れる選手に成長すれば、東京オリンピックや次回のワールドカップに向けて日本代表の核になるでしょうね。

オシム元監督が使ったポリバレントの意味とは?

オシム元監督は2006年ワールドカップドイツ大会終了後にすぐに日本代表の監督に就任しました。

ジェフ千葉を育て上げたオシム氏は代表監督に就任すると「オシム語録」と呼ばれる、さまざまな言葉を発しました。

「人もボールも動くサッカー」「水を運ぶ人」などなど様々なものがあります。

オシム氏は「ポリバレント」という言葉を使って、ポジションの固定という「スペシャリスト」の反対の意味で、ポジションの流動性を好みました。

複数のポジションをこなせること=ポリバレント性を選手に求めました。

人もボールも動くサッカーをするためには、ポジションを固定することではなく、1970年台のオランダのサッカーである「トータルフットボール」のように、複数のポジションをこなせる必要があるからです。

少年サッカーの指導現場にも「ポリバレント」という言葉が流行しました。与えらたポジションを理解しないうちに複数のポジションをやらせることは意味がないのでは?という意見もあったものです。

岡田ジャパンもポリバレントだった?

病に倒れたオシム氏の後をついだ岡田元監督もポリバレントを意識したのか、本来のポジションではない起用が見られました。

新キャプテンを長谷部誠に、守備的中盤に阿部勇樹を置いて、前に大久保、遠藤、松井、バックに駒野友一などを起用しました。

阿部勇樹がアンカーを務めることで、遠藤保仁が前でプレーすることが出来るという、西野朗監督がよく口にする「化学反応」も起きた大会でした。

岡田ジャパンもポリバレントだったと言えそうです。

ザックジャパンの後任、ハリルホジッチ氏の前任のアギーレジャパンでもポリバレントという言葉が使われていましたが、サッカー監督業界では今や常識なのかも知れません。

しかし、中島翔哉選手の落選理由をポリバレントという横文字に逃げてしまった感があるのはどうでしょうか。日本語で説明してほしかったです。

西野朗監督は青山敏弘選手にポリバレント性を期待か?

ポリバレントという言葉は、以前からサッカー界にある「ユーティリティ」という言葉と同じ意味です。

「ユーティリティプレーヤー」という言葉を聞いたことがあると思います。

日本代表でユーティリティプレーヤーと言えば今野泰幸選手ですね。

今回は怪我のため落選ですが、今野泰幸選手はセンターバックもボランチもサイドハーフも出来る選手です。

西野朗監督は今野泰幸の怪我さえなければ間違いなく選んでいたことでしょう。

その今野泰幸選手に代わって選ばれたのが青山敏弘選手。首位を走る広島の牽引している青山選手ですが、まだ32歳です。長谷部誠が34歳ですからまだまだ若い!

ボランチとして井手口や山口という若手と組んで、得意のロングフィードを活かすために中盤の底から、ミドルシュートが狙える位置までカバー出来る選手です。

右サイドも出来るのでまさしくポリバレントな選手と言えるでしょう。